前世療法 ・・・・・・MIND SCIENCE MainHP 前世療法LinkIcon

前世・・・過去世・・・生まれ変わり   前のページの続き・・・・・・。

前ページで紹介した前世の物語は、二十代の女性で、親子の関係や、姉妹、彼氏との精神的葛藤で苦しんでいて、
不満と不安に毎日さいなまれて、病院でもらった薬を飲んでも苦痛に耐えきれずに相談に来られた時の話です。
そのような彼女の前世療法のやり取りを再現し、説明を交え紹介していきます。

彼女の問題は、どうしてか、毎日異常に寂しい気分が襲い、不安でたまらない気分にさいなまれるとのことです。
その原因となっている前世の時代を引き出してみた時の後半の会話が前ページです。
それでは、前半の話をかいつまみ説明いたします。

戦争の場面が出てきました。ご主人が、飛行機に乗っています。
戦場に飛び立つ時、何となくこれが最後の別れだということが分かっていて、行って欲しくなかったのだけど、
彼女は止めることができなかった。そうして、ご主人もやむを得ず行ってしまったようです。
やはりその後二度と会うことがなく、戦死の知らせを受けています。
「とにかくあの日は行ってはいけなかったのに、行って欲しくなかったのに、彼は飛行機の操縦が好きなこともあって、
戦争にパイロットとして関わってしまった。そういう意昧では望んで行ったようなものですから、すごく物悲しく、
置いていかれたような寂しい気持ちになった」と話しています。
彼女も死のうと思い、何度も自殺未遂を繰り返したのですが、一緒に住んでいる亡くなった主人の母親が何度も助けています。
「死にたかったけど、何度も助けられるうちに、お母さんに命の大切さを教えられたような気がした」といいます。
でも「生きるのが辛く、ほとんどベッドに寝たきりの状態が続いていた。それで生活も全てお母さんが一人で頑張ってくれて、
私は結局お世話になりっぱなしで何も返せなかった。寂しさに耐える力をもっと身につけるべきだった」と感想を述べています。

 この前世の人生で、彼女は自分の両親が決めた婚約者から逃げるように、ご主人と駆け落ちして結婚していたことも分かってきました。だからご主人が戦死した後も、実家に帰ることができなかったようです。
その苦しみの中、一方では、両親が決めてくれた人と結婚していればこんな辛い思いはしないで済んだかもしれないという心残りもあり、自分の決断を悔やんでいたようです。自分が最後まで幸せになれなかったことを後悔し、自分本位で生きていた性格の部分でも反省や後悔が交錯し心を傷め苦しめていたようです。

 しかし彼女は、その前世において、彼(夫)をすごく好きだったとのことです。
彼と出会い、もうほとんど会った瞬間に好きになったようなもので、彼と付き合い始めて、彼しか見えなくなったとき、親が決めた婚約者が現れた。ほとんど同時だった。彼女は戸惑って、最終的に親に打ち明けたが、すでに親同士の利益のために双方間で決められていた婚姻話だったようです。
 その当時はこのような勢力結婚はあまりなく珍しいケースだった。その当時、彼女の親と相手の親の面倒を見ていた権力者がいた。その権力者の世話であったことから彼女の両親も引けなかったという事情もあったようです。しかし、昔から彼女の気持ちを考える親でもなかったし、親は彼女の心からの訴えを聞く耳を持たなかった。彼女は許されないのが分かっていたので、苦悩の末に親を裏切るかたちで逃げて彼と一緒になっていたのです。

今、現世で再び出会い付き合っている彼氏がその前世の人生の戦死した夫でした。「(今の時代の)彼氏も飛行機がすごく好きなのに、乗るとなぜか気分がよくないと不思議がっているのですよ」と話されていました。

 さらに、なぜこのような前世の人生になったのかを、別の時代のそれ以前の人生で探っていくことにしました。そして、次に見えてきた人生が、前ページの内容です。
 このような催眠状態でのやり取りがあった数日後に彼氏は海外に飛び立ちました。彼がいなくなって三、四日後にどんな心理状態かを連絡してもらうことを約束していたので、彼女から電話がありました。そのときの彼女の第一声からしてもすぐに元気な精神状態でいるということが伝わってきたので、喜びとホッとした安堵感を覚えました。
 彼女は前世退行催眠療法が終わった日からずっと、すごく平和な落ち着いた気持ちで過ごしていると伝えてくれました。
もちろん、私の所で前世退行催眠を受ける前日に、かかりつけの病院で大量にもらった薬は一切飲まないでいるとのことでした。        続きを読むLinkIcon